「にゃあ」
猫の鳴き真似をしてから詩優の腕にぎゅっとくっつく。今度はぷいっと私から顔を逸らす彼。
「頭撫でてくれないの…?」
袖を引っ張ると、
「…まじでずりぃ」
そう呟いてから私の頭を優しく撫でる。
それから頬に触れて、顔を近づけてきた。
…キス!?
ぎゅっと目を瞑ると、おでこにデコピンを1回された。全然痛くなかったから、手加減してくれたんだろう。
目を開けると詩優と目が合って。
数秒間見つめあったあとは
「あー……可愛すぎる…直視できねぇ…」
目を逸らされた。
そう思ってくれることが嬉しくて…
ドキドキと心臓がうるさい。
…詩優の方が可愛いのに。
可愛すぎて…
「…写真、撮ってもいい?」
詩優の写真がほしいんだ。
断られるかもしれないけど…。
「…いいから…俺にも撮らせて」
頭を掻きながらそう言ってくれて。
「うん…っ!!」と返事をして詩優の腕から離れて、スマホをポケットから取り出した。



