世界No.1の総長と一輪の花 II





私を見て、固まる目の前の彼。



「…詩優?」



声をかけると、はっと我に返ったみたいで。
私の目元を大きな手で隠す。




そのせいで見えなくなってしまった犬耳の詩優。




大きな手をどけようとすると、





「似合いすぎてるからこっち見んな」





詩優の声が耳に届いた。





一生懸命手をどけようとして、詩優の指と指の隙間から見えたのは…







顔を赤くした彼の顔。





「…っ!!」




ドキン!と大きく心臓が跳ねる。





…す、少しは可愛いって思ってくれたのかな……
ドキドキしてくれたかな……





「…ずるい!私にも詩優見せて…!!」





一旦しゃがむと、詩優の手が離れて。
詩優はくるりと私に背中を向けたが、私は立ち上がって彼の前にまわりこんだ。






顔を赤くしたままの詩優。





「えへへ」





私の顔は気持ち悪いくらいにやけていたと思う。