「400円です」
詩優は自分のお財布を出そうとするから慌ててとめる。
「だ、だめっ!私が払うの…!」
遊園地のチケットだって、電車賃だって…詩優は私に1円も払わせてくれていないんだ。だからせめてポップコーンくらいは自分で払いたいのに…。
「俺が払うからだめ」
くるりと私に背中を向けて、すぐにお金を払う詩優。
「……」
無言で詩優の足を踏んずける。
詩優は笑いながら、プラスティックの容器に入ったポップコーンを私に渡してくれた。
「あ、あとでお金払う」
「誕生日プレゼントだと思ってくれればいいから」
「でも…」
「いいから。ジェットコースター並びに行くぞ」
ぎゅっと手を繋いで、手を引かれた。
ジェットコースターはやっぱり人気で。
長蛇の列が出来ていた。
その間に買ってもらったポップコーンを「いただきます」と言ってから口に入れる。
ポップコーンはキャラメルで、すごく美味しい。
2個、3個、と口に運んで。私はあることを思いついた。
詩優をドキドキさせる作戦を…!!



