周りをきょろきょろと見渡した。
やっぱり、私の予想は間違っていなかったみたいでほっと安心する。
だいたいの人が向かい合うようにして座っている。
なのに、なんで…詩優は私の隣なのだろうか。しかも…完全に密着状態で。
「ハンドル思いっきり回していい?」
「…うん!!」
あまりにも詩優が気にしていないから、何も言わない方がいいよね。
そう思った時、音楽が鳴りだして。
『3、2、1、スタート!』の合図で一斉にハンドルを回す人たち。
油断していると…
「わっ…!!」
私たちが乗っているコーヒーカップも回り出す。
それもすごいはやさで。
体のバランスを崩して…
詩優に抱きついた。
“思いっきり回していい?”
とさっき聞かれたけど…。こんなに早く回るとは…。
ぐるぐるぐるぐると回って回って。
体勢を整える暇がない…。



