途端にもやもやした気持ちが出てきて、すぐに心が穏やかではなくなるんだ。
急いで履き替えて、集団の女の子の間に入る。
視線が痛いし、苦しいけど…なんとか中心にいる詩優までたどり着いて。
ぎゅっと詩優の手を握ってこの場を脱出。
手を引いて走ると、詩優はすぐに私を追い越してぐいっと手を引く。
「こっち」
誘導されたのは裏門で。
少し走ってから、後ろを確認すると誰もついてきていなかった。
…良かった。
ほっ、と息をつく。
「倉庫まで歩きだから。疲れたら俺に言って。おんぶしてやるから」
そんな声が聞こえてきて、隣にいる詩優をぱっと見るとにやりと笑っていた。
絶対おもしろがってる。
「…そんなに子どもじゃないもん。詩優のバカ」
前に学校から倉庫まで、倫也と明日葉と歩いたこともあるんだからね。
「そういうことにしておく」
ふっ、と笑ってから手を握る力が強くなる。



