教室まで廊下を全力ダッシュで走るっていると、下駄箱にたくさんの女の子たちがたむろっていた。
思わずそこで足を止める私。
…この中心にいる人物が、だいたい予想できるから。
京子、明日葉、倫也、竜二さん、詩優
この中の誰かの確率が高い。
みんなモテるもんなぁ…
再び足を動かして教室に行こうとしたところで
「花莉」
私を呼ぶ声が聞こえてきた。
振り向くと、こっちに向かって手を振る詩優の姿が。たくさんの女の子に囲まれながら、その中心に…確かにいた。
「お前の鞄持ってきたから行こ」
にっ、と笑う詩優。
その笑顔が眩しくて、心臓がドキン!と大きく跳ねた。
けど、
たくさんの女の子たちの視線を感じたからすぐに変な緊張感へと変わってしまう。
それから…
よく見なくてもわかるけど…
女の子たちが詩優に触れている。
腕に、背中に。ベタベタと…。



