なんで…なんで…
そういうことを言うのだろうか。
詩優たちと出会っていなかった時だって欠席と遅刻は多かった。お父さんや俊に暴力を振るわれていたから……
それに、勉強だってあの時から得意だったわけじゃない。赤点だってとっていた。
もともといい子じゃなかったのに…。
「進路希望調査はちゃんと考えて書いて提出します」
私は目の前に置かれた進路希望調査をとって、席を立つ。
「妃芽乃」
「…先生。欠席も、成績が落ちたのも私の問題です。
1組の人たちのせいじゃありません。
これからはしっかり勉強して、赤点を取らないように気をつけますので、私の恩人を悪く思わないでください」
失礼します、と最後に言って逃げるように職員室を出た。



