世界No.1の総長と一輪の花 II






「最近、何か困ってることはないか?」




放課後、職員室に行ったら一番最初に聞かれたこと。



「いえ……何も」


「親御さんとは進路について話しているのか?」




そう言って担任の先生が机の中から紙を取り出して私の前へと置いた。
その紙を見た途端、「あ…」と思わず声が出た。




だって、その紙は以前提出した進路希望調査で進路の第1希望から第3希望まで




““詩優のお嫁さん♡”




と書かれているから。




変な汗が出てくる。
それを京子が書いた時と、提出した時、私にはもう未来なんてないから別にいいかな…とか思っていたんだっけ。




「……」




先生が私の目を真っ直ぐに見てくるから、見ていられなくなって視線を逸らす。















「…妃芽乃、1組の生徒と関わるようになってから欠席、遅刻が多くなってないか?成績だって、前はこんなに低くなかっただろう。

もし、何かされているのであれば先生たちはお前の力になるから。話してくれないか」





先生は目の前の進路希望調査をさげて、机の中から何も書いていない新しい進路希望調査を私の前に置いた。