詩優もベッドの隣に来て、一緒に布団の中へと入った。




「…寒い」




ぽつり、と呟くと詩優はぴたりと私にくっついてくれて。彼のあたたかい体温が私に伝わる。





「…手、繋いでもいい?」


「いいに決まってんだろ」





今度は絡め合わせるようにぎゅっと手を握ってくれて、もっと詩優がほしくなりそうだ。





「…キスして?」





詩優は私に顔を近づけて唇に触れるだけのキスを1回おとす。でも、それだけじゃ足りなくて…





「…深いの…するって約束は?」





詩優と目を合わせると、「目、瞑れ」優しい声が降ってくる。
私が目を瞑るとすぐに唇にキスをおとされて、深くて甘いキスになる。






もっともっと詩優に触れたくて、自分からも積極的に舌を絡める。でも、息はそう長く続かなくて…唇が離れると息を乱す。






「…好きなの」




そう言葉にした途端、なんだか泣きそうになってしまった。涙を堪えて、詩優の目を見つめると





「…知ってる」





ぽんぽんと手を繋いでいない方の手で頭を撫でてくれた。