「…り!……なり!……てっ!!」





誰かが遠くから私を呼ぶ。
その声はだんだん大きくなって言って、私の中へと響く。





「花莉!花莉!起きてっ!!!」





体を揺さぶられ、ぱちりと目を開けるとすぐ近くに京子の姿が。
京子は…なぜだかひどく焦った表情。






…なんだろ……






「花莉、行くよ!!!」






ぐいっと私の手を引っ張って、体を起こしてくれると、すぐに早歩きで階段をおりる京子。






「…行くって…どこに…?」






まだ眠い目をこすって、京子に聞いてみる。
それから玄関で靴を履いて、車に乗せられると








やっと京子が答えてくれる。






















「詩優が倒れたって……」








その言葉に時が止まったかのように動けなくなった。