「失礼します。 社長、そろそろお時間です。移動の車は用意してあります」 宮園の言葉に、「わかった」と親父が立ち上がり部屋を出ていこうとする。 「話は終わってねぇんだけど」 ちらりと俺を一瞬見て、親父は「話すことは何もない」と言ってから宮園と一緒に部屋を出ていった。