花莉に隙を作ってしまったのは俺だけど……。
彼女には警戒心が無さすぎるんだ。
「…隙なんてらいもん」
「そんなはだけた姿で言われても説得力ねぇ」
「ある」
「…俺が助けに行ってなかったらお前あの場で脱がされてたからな」
「そんなことされらいもん」
「……無防備にも程があるだろ」
「しゆーが守っれくれるかららいじょーぶ」
…信頼されてるのは素直に嬉しいんだけど……
万が一間に合わなかったら、なんて考えると怖くなる。
「…もう寝ろ」
花莉が掴んでいた袖を無理矢理引き剥がして、トンっと肩を押して押し倒す。
「わっ…!」
それから再び布団をぐるぐる巻きにして、布団海苔巻き状態に。
また布団から抜け出さないように俺も隣に寝っ転がって、布団ごと花莉に抱きついた。
「あついのやらっ!!」
布団の中からくぐもった声が聞こえてくる。
それを全部無視して目を瞑ると、しだいに声は聞こえなくなって寝息が聞こえてきた。
…やっと寝たか。



