「2人が帰ってくるまでお話しませんか?」
予想もしていなかった言葉に思わず「へ?」と間抜けな声が漏れる。
「あ、無理にとはいいません…」
途端に申し訳なさそうな表情へと変わる宮園さん。
…お話って…なんの…話だろう。私は宮園さんと話すことなんてなにもない、よね?
それにできれば、宮園さんとは一緒にいたくない。
というのが本心だったが、断ることができず「は、はい!」と返事をしてしまった私。
「ありがとうございます。立ち話もあれですし…あちらでどうですか?」
宮園さんが指をさしたのは会場の角にあるソファ席。ソファ席の前にある小さなテーブルの上には綺麗な料理が並べられていた。
こくりと頷くと、ゆっくり私の歩幅に合わせて歩いてくれる宮園さん。
……やっぱり怖いなんて思ったのは気のせいだ。だって、こんなに優しいんだもん…



