花莉side






「着替えらんないなら手伝おうか?」


「1人で着替えられるよ…っ!!変態!!」





私は以前朱里さんから買ってもらったピンクのパーティードレスに身を包む。
背中のファスナーを締めて、鏡に映った自分を見た。






…すごく綺麗なドレスだけど、私にはレベルが高すぎる……
胸元、肩、背中が3分の1くらいシースルーで、丈は膝下くらい。






もう着ることはないかと思っていたのに……
まさかまた着ることになるとは。








そして、『HEARTS HOTEL』のパーティーにまた参加することになるとは………
予想していなかった。






『HEARTS HOTEL』は超高級ホテルで、詩優のお父さんが社長をつとめている。だからそのパーティーに息子である詩優も参加することになっていたらしい。






「花莉は俺の恋人として参加してほしい」






そう言われて、私も参加することになった。
最初はどうしても嫌だったのだが、詩優が寂しそうな顔をするから……







断れなくて「わかった」と言ってしまったんだ。