「あっ!ここ夜の大人の店!!!」





壮が指さした店はキャバクラ。
しかもなんかテンション上がってて楽しそうだし。





「そ、そ、そそ壮くん!!し、静かにしないと…お店の人に気づかれちゃいます…!!」





誠はビクビクしながら俺の後ろをついてくる。
一方で奏太は興味無さそうにただ歩くだけ。





「ここ入らねぇの~?」





「なぁ、なぁ」とか言いながら壮が俺のまわりをぐるぐると回る。





「あのな、俺らは…」





"遊びに来たわけじゃねぇぞ"
と最後まで言うことはせず、立ち止まった。





ドンッ





「わっ!」



「…っ!」





急に立ち止まったことで誠が俺に、奏太が誠にぶつかる。





「…おめぇら後ろにいろ」





そっと小さな声で3人に聞こえるように言う。
そして3人が返事をする前に、










「なんだぁ?ただのガキが。店の前でうるさくしやがって」





壮がさっき指さしたキャバクラから出てきたのは、サングラスをかけた坊主頭の男。