「…わかりました」 震える声でそう返事をして私は車へと乗りこんだ。 詩優が話してくれるまで待たなくちゃ…… でも、葉月さんの伝言は伝えなくちゃだし……嫌な思いさせたことだって謝らなくちゃいけない。 溢れる涙を手で拭っていると、 「しーくんならちゃんと話してくれるから大丈夫だよ」 と朱里さんが優しく頭を撫でてくれた。