「葉月(はづき)ちゃん!?」
朱里さんはその女の子を見て驚く。
…知り合いなのだろうか。
「えー!!久しぶりですね!!元気にしてました!?」
とたとたと駆け寄ってきた"葉月ちゃん"と呼ばれた女の子。
「元気だよ!!」
朱里さんがそう答えると、「その子は?」と不思議そうに視線を向けられる。
「しーくんの恋人で、未来のお嫁さん!!」
朱里さんが笑顔で紹介してくれて、私は「妃芽乃 花莉です…!」とぺこりと頭を下げた。
「え!?詩優に恋人いるって噂本当だったんですか!?」
目の前の女の子は、目を見開いてかなり驚いていた。
そして、
「詩優と結婚するの絶対私だと思ってたのに!!!!!!!」
爆弾を投下。
……え…
わけがわからず固まっていると、
「あ、急にごめんね!!
私は詩優の幼なじみの宮園 葉月(みやぞの はづき)!!よろしく!!」
このタイミングで自己紹介。



