世界No.1の総長と一輪の花 II






「葉月(はづき)ちゃん!?」




朱里さんはその女の子を見て驚く。




…知り合いなのだろうか。




「えー!!久しぶりですね!!元気にしてました!?」



とたとたと駆け寄ってきた"葉月ちゃん"と呼ばれた女の子。




「元気だよ!!」





朱里さんがそう答えると、「その子は?」と不思議そうに視線を向けられる。





「しーくんの恋人で、未来のお嫁さん!!」





朱里さんが笑顔で紹介してくれて、私は「妃芽乃 花莉です…!」とぺこりと頭を下げた。





「え!?詩優に恋人いるって噂本当だったんですか!?」






目の前の女の子は、目を見開いてかなり驚いていた。
そして、







「詩優と結婚するの絶対私だと思ってたのに!!!!!!!」







爆弾を投下。













……え…
わけがわからず固まっていると、




「あ、急にごめんね!!
私は詩優の幼なじみの宮園 葉月(みやぞの はづき)!!よろしく!!」





このタイミングで自己紹介。