「花ちゃん可愛い!!誘拐したくなる!!」
ぎゅうっと抱きしめてくる朱里さん。
やっばり甘いいい匂いがする……
「朱里さん!?」
…今誘拐って言った!?
「しーくんは今いないの?」
「…はい。用事があるそうで、先に帰っててって言われました……」
「じゃあ花ちゃん!!私とデートでもしようか!!!」
朱里さんは私の体を離すと、満面の笑顔を向ける。
その太陽みたいに笑う朱里さんの表情が可愛くて、すごく綺麗で……
こくん、と思わず頷いてしまった私。
「やったー!!花ちゃんとデートだ!」
嬉しそうに私の手を引いて歩く朱里さん。
エレベーターに乗って下まで行くと、キラキラと輝く赤い車が止まっていた。
…すごい綺麗……
絶対高級車だ……
「乗って、花ちゃん!」
後部座席のドアを開けてくれて、私は「ありがとうございます」と言って車へと乗りこんだ。
そして朱里さんも隣の席へ。
「とりあえずいつものお店にお願い」
「かしこまりました」
朱里さんと運転手さんの会話で車が発進する。



