数分たって冬樹くんが落ち着いた頃、私の体をゆっくり離してくれた。 「…じゃあ、私…もう行くね」 冬樹くんにそう言うと、 「うん。行ってらっしゃい!」 と返してくれる。 それから私は冬樹くんに手を振って、詩優の元へと走った。