ここの周辺……ってこと、だよね。
もう一度冬樹くんに電話をかけてみる。
すると、それに答えるかのような着信音がどこからか聞こえてくる。
よく耳をすまして、音の鳴っている方へと足を進めていくと
ガシャーン!!!!!
と音が聞こえてきた。
…!?
少し早足で進むと、
「…最低だな」
と聞き慣れた人の…低い声が聞こえてきた。
それも怒りを含んだ声。
まさか…と思い近くにあった公園をちらりと覗いて見たら…
そこにいたのは詩優と冬樹くん。
「……謝って許されることでもないが……本当にすまない…」
冬樹くんは座り込んだまま、血が垂れた口元を拭って詩優に頭を下げる。
……詩優が…冬樹くんを殴ったの……?
冬樹くんの後ろにはゴミ箱がある。そのゴミ箱に体をぶつけてさっきの大きな音が聞こえたのだろうか。
幸いゴミ箱のゴミはこぼれていない。



