冷徹御曹司と甘い夜を重ねたら、淫らに染め上げられました

「おい、お前いつまで寝てるんだ」

「……ん、もうお腹、いっぱい……」

「ああ? ったく、何寝ぼけたこと言ってんだよ」

肩を揺り動かされ、強制的に起こされて目を覚ますと窓から眩しいくらいの朝日が燦々と降り注いでいた。そして視線を手前に移動すると、私を見下ろす安西部長の顔。

え? 朝? わ、私……もしかして昨日あのまま寝ちゃった……嘘!?

飛び起きて両頬に手をあてがい、その現実にさっと血の気が引く。慌ててスマホを見ると、日付が変わって翌日の午前七時となっていた。安西部長はすでに服に着替えていて、モーニングコーヒーを啜っている。

「すみませんっ! あの、昨日お風呂から戻ってきたら安西部長がいなくて、報告書のこともあったから待ってるつもりだったんですけど……」

やってしまった――。

報告書の残りを完成させなければならないのにうっかり寝てしまうなんて、貴重な時間を無駄にしてしまった。

「まぁ、昨夜は起こすのも気が引けるくらいよく寝てたし、だからそのままにしておいた」

「……面目ないです」

朝からがっくりと項垂れる私を見て、安西部長が困ったように小さくため息をつく。

「ちょっと俺が一服行ってる間にあんな爆睡するんじゃ、相当疲れが溜まってたんだろ」

「そんなことありません。体力だけが取り柄ですから!」

そうは言っても、安西部長が部屋に戻ってきた気配にも気づかず寝入ってしまったと思うと説得力がない。