冷徹御曹司と甘い夜を重ねたら、淫らに染め上げられました

「支配人の付き添いでミーティングが終わったら外に連れ出されてさ、支配人もお喋り好きだからなかなかキリがつかなくて……書類作成全部押し付けてすまなかったな」

安西部長は花火大会の時間を気にしてくれていて、部屋に帰ってくるなり手短にシャワーを浴びると、私たちはすぐに食堂へ向かった。

今夜もエビの蒸し焼きや新鮮な刺身の盛り合わせなど、文句のつけようのない豪勢な食事な並んでいる。とりあえず乾杯すると、安西部長はビールをグッと呷り疲労を吐き出すように大きく息を吐いた。

「会社のオフィスと違って静かな環境で仕事できましたから、逆にはかどりました」

「それって出来栄えを期待していいってことだな?」

「はい、後でチェックしてもらえますか?」

自分で言うのもなんだけど、全神経を集中させて作った報告書だ。それなりに自負がある。ご主人様に褒めて欲しくてソワソワしている子犬みたいな心境だ。

うっかり始末書を見ちゃったことは秘密にしておこう……。

今夜は花火大会が催されるためか、早々にほかのお客さんたちが引き上げていく。気がつけば、食堂には私たちだけになった。