冷徹御曹司と甘い夜を重ねたら、淫らに染め上げられました

「お前、ブサメンがタイプだったのか?」

「へっ!?」

腕を組みながら腰を屈め、ひょいっと安西部長が私の顔を覗き込んできて肩が跳ねた。

「い、今のはたとえですよ、た・と・え!」

「じゃあ、俺はお前のタイプに当てはまらないな」

わざとらしく残念そうな表情を作る彼に、私はきょとんとする。

「俺はイケメンで真面目で仕事のできる男、だからな」

「ちょ、自分でイケメンとか言わないでくださいよ」

冗談交じりに笑う安西部長の顔を見ていると、自然と私も笑みがこぼれる。一緒にいる何気ない時間も楽しくて温かい。

「ふふ、安西部長ってそんな冗談言う人だったんですね。会社でもそうやって笑ってくれるといいなーなんて」

「お前な、生意気だぞ」

ガシガシと乱暴に頭を撫でられて、また髪型が崩れる。

「もう! せっかくセットしたのに!」

肩越しに笑う彼の背中を追いかけて、私たちは部屋に戻った――。