元姫は辛くても笑う


「で、紅雅が抜けた後に俺らがNO.1になった。」

「……そうなんだ。」


そっか……、
龍火最初からNO.1じゃなかったんだ。
だまって話を聞く。


「俺らの代からやっとNO.1なわけ。」

「まぁ、紅月が降りただけですけどね。」

「え、降りたの?」


負けたんじゃなくて?
……なんでだろ?
まさか、本当のことを知って………?
そんなわけないか…………。


「というか、私今日早く帰らないとなの!」

ガチャッ

屋上の扉を開ける。
そして、後ろに手を振る。


「じゃあね!」


龍火達と真美に手を振る。
………今日は沢山聞けたな……。
私も聞かれたけど。

歩いて帰る。
いつもとは違う方向に向いて。
嫌だな……足が重たい。


「ただいま。」

シーンッ

誰もでむかえにきやしない。
しんどいな………。


「おかえり。」


何分か突っ立っていると、親に声をかけられる。…嫌な顔。
そして、ドレスを私に見せる。


「これ来てちょうだい。急いで。」


そういい、私に押し付けると何処かへ行ってしまう。
ふぅ………。ため息を零す。
自分の部屋にはいる。
でも、自分の部屋のはずなのに、いるだけで疲れる。


「……いやだな」


私が小さく呟いた声は、誰にも届くことなく消えていった。