side 莉子
龍火に入って2週間。
特になんてことは無いけど。
ただ、、、
「ふわぁ……眠い。」
「寝ようか、、、」
そういい、龍火の5人は屋上に足を進める。
いや、ちょっと、、、
「さ、さすがに、6限連続は………」
「莉子も眠いでしょ?」
「眠くな……い………」
口ではそう言いつつも、体は正直で。
紗由にもたれ掛かる。
紗由は反射的に私を抱き抱える。
「おっ……とっと…眠いんでしょ?」
そう言われて"ハッ、として首を振り眠気を飛ばす。
でも、目はあんまり開かなくて……。
「目、とローンてしてるよ?」
「してない……多分………きっと。」
自分で言いながら自信がなくなっていく。
確かに、紗由の言った通りかも………、
っと、そんなことより!
「次、数学………1時間だけ。ね?」
私が、目を擦りながら、みんなと目を合わすために上を向いてお願いする。
「「「「「っ………」」」」」
すると、音を立てて顔が赤くなってる。
え、、、なんで急に?
でも、もしかしたら、お願いがきいてる?
「だから、一緒に出よ?お願……」
私がそう言いかけると、紗由が私の顔を手で押させた。
えっ?……何が起こってるの?
「?」
「も、分かったから。喋らないで………」
あ、え?
私なんか悪いこと言ったってけ?
手を避けようとするけど、私のことを押さえてくる。ん………。
「っ…行くぞ………」
と、祐飛が喋る。
……気が変わったのかな?
みんな赤面してどうしたんだろ……。
紗由の押える手の隙間から覗く。
