元姫は辛くても笑う


「あれ?祐飛?どうしたの?って………」

「なんか、今日の奴。」


光希が、こっち見ると心底嫌そうな顔をする。
……そこまで毛嫌いとはな。
まだ喋ってもねぇのに。
そんな奴らをほって置いて声をかける。


「………」


少しして起きたけど、寝惚けてるよう。
しかも、俺らが、誰かもきずいてないし。
……結構ここいらじゃ有名だけどな。
知られてないようじゃ、まだまだか。

でも、名乗っても、知らないようで。
ささくさと、屋上から出ていった。


「なんだったんだろ。」

「謎の行為ばかりですね。」


確かに、入学式は太一が言ってたように作り笑いらしいし。今は、俺らのこと知らないし。


「気になるな………」


しかも、なんか……、
名前自体に、聞き覚えがある。
見たことは……どうだろ?多分ない………。


「太一。」

「わかりました。調べておきます。」


呼ぶと直ぐに反応してくれた。
やっぱり、太一は反応が早い。
オマケに順応速度が早い。


「俺も出来るだけ調べる。」


一言言い、それに取り掛かる。

でも、何日しても情報は手に入らなかった。

そんな、謎ばかりの、如月………莉子のことが気になった。ここで、絶対に手に入れたいと、仲間にしたいと思った。
莉子は他とは違う何かを持ってる。
引きつけるものを、、、