星くずパンはよく3時のおやつに作ってくれたもので、色とりどりの星くずが散りばめられていて、ほのかにあまくてふわふわしている。


星くずはコンペイトウ。



おばあちゃんはよく瓶に入ったコンペイトウ、グミ、アメなどを分けてくれた。


“ちょっとした小腹が空いたときに食べるのよ。でも、ついつい食べすぎちゃうの”


なんて、お茶目に笑って。


「詩璃?」

「!名前……」


急に名前を呼ばれ、ドキリとする。