ママに注意されたけど、次の日もわたしは、見かけてしまった。


学校の帰り道、背をむけたあの子が、前にいた。


わたしの服装はきのうとはちがう、白いワンピース。そのこもおんなじ、白いワンピース。


あの世につれていかれる、、、。


わたしは、信じていなかった。
そんなわけない。

その子が気になって、追いかけた。
するとその子も、にげだした。

「ねえ、まってよ」

住宅街をかけまわり、公園も大通りもぬけて、気づけば、見なれない場所だ。

わたしはつかれきって、立ちつくした。

はあはあと息をはきながら顔をあげると、カーブミラーが目にとまった。

あの子が、こちらを見つめていた。
少し陰になっていて見えづらいけど、前から見た顔のつくりも、わたしに似ている。

その子はニヤリ、と笑うとまた走りだした。