わたしの部屋で過ごす初めての夜。
寝ていたけれど、物音で目が覚めた。



とんとんとん



とんとんとん



どこからだろう……、
と、音のする方へ近づいた。

押入れの、中?


扉を開けた。


あれ?

仕舞っていた、女の人の絵を手に取る。


帽子が上にあがって、こちらをじっと見つめている……。


ぞっとして、外へと出ると、ごみ置き場にその絵を捨てた。
そのまま捨てちゃダメだろうけど、とにかくこの絵を手放したかった。

そしてまた、ベッドに横になる。