死んだ魚のような目をして、マンションの屋上へと繋がる階段を登っていく。 貯金もほとんど無ければ、人生の楽しみもなにひとつ無い。 タバコもギャンブルもせず、真面目にコツコツ生きてきたが、そんな生活にも疲れた。 鍵をペンチで壊し、夜風に晒された屋上へと足を踏み出す。