パーティー会場に着くと、着飾ったセレブ達が次々と足を踏み入れる。

気鬱しそうになるのを飲み込んで、仕事モードにロックオン。

社長のスマート過ぎるエスコートに、慣れ感が滲み出る。

そんな所にも、住む世界が違うとあらためて思い知らされた。

「この度は社長就任おめでとうございます。」

「ありがとう。ようやく、追い付いたかな。」

「心にもないことを。いいライバルになれよ。」

「負けないからな。で、こちらが新しい秘書?」

「申し遅れました。髙鞍の秘書の佐野と申します。この度は誠におめでとうございます」

「ふーん、、、佐野さんねぇ。またずいぶんと控え目な子を選んだもんだ。」

「余計なこと言うんじゃねーよ。」

「え?あの、お二人は、、、」

「まあ、古い付き合いなだけだ。」

「よろしくね。佐野さん」

「はい、よろしくお願いします」


なんというか、あまり仲良くはない?のかなぁ。