「はい待ちどーさん!」

そう元気よく言って、店長の奥さんが笑顔でラーメンを渡してくれた。

「お、さんきゅーおばちゃん」
「ありがとうございます」

そう言いながら割り箸を取って、いただきますと食べ始める。

勢いよく麺を啜って、汁を飲む。

「っはぁ、うま」

汗をかきながら麺と汁を絡めて口へ放り込んむ。

サッパリしてて食べやすいからいくらでも食えるな。

そうやって、勢いよく食ってたらいつの間にやら無くなって…

「「ご馳走様でした」」

そうふたりで言って店を後にする。


「あち」
「流石に暑いね、早く戻ろうか」

流れる汗を拭きながら、足早に会社へ戻る。

「うわ、涼し」

冷房が聞いた室内は、寒いくらいだった。
汗をかいてるせいで余計にそう感じる。

部署に戻る途中、ふたりでコーヒーを買って飲む。
ちなみにどっちもブラック。

「はぁぁ、生き返るわ」

そう言いながらクッションベンチに座る。
真斗は立ったまま、コーヒーをぐびぐび飲んでいる。

そんなに飲むほど暑かったのか。


暫く雑談をして、時間になったら仕事に戻る。






俺の日常はこんな感じ。

仕事終わりは真斗や他の同僚と飲みに行ったりして…


そうやって何も変わらない。

至って普通の日々が過ぎていく。