永遠の横にはベッドで意識のないまま寝ている柚葉がいた。
永遠は柚葉の手を握りながらその寝顔をずっと眺めている。
「原因がまだわからないんだ」
「そう・・」
「呼吸は落ち着いたからあとは意識が戻るのを待つだけなんだ・・・」
「・・・」
「待ってるんだけど、目を覚まさないんだよ」
悲しみに声を震わせる息子に母は心が痛み代わりに涙を流した。
「父さんが永遠の代わりに出生届、出してきてくれるって。」
「そっか・・・」
「名前、決めたの?」
「・・・」
永遠は柚葉の手をそっとはなし、サイドテーブルに置いてあった名づけの本を開いた。
そこには柚葉の字でいくつか名前の候補が書かれていた。
そのなかに丸がついている名前があった。
その名前を見た途端母が顔を覆って泣き始めた。
「・・・陸。高瀬陸だ。」
永遠は柚葉の手を握りながらその寝顔をずっと眺めている。
「原因がまだわからないんだ」
「そう・・」
「呼吸は落ち着いたからあとは意識が戻るのを待つだけなんだ・・・」
「・・・」
「待ってるんだけど、目を覚まさないんだよ」
悲しみに声を震わせる息子に母は心が痛み代わりに涙を流した。
「父さんが永遠の代わりに出生届、出してきてくれるって。」
「そっか・・・」
「名前、決めたの?」
「・・・」
永遠は柚葉の手をそっとはなし、サイドテーブルに置いてあった名づけの本を開いた。
そこには柚葉の字でいくつか名前の候補が書かれていた。
そのなかに丸がついている名前があった。
その名前を見た途端母が顔を覆って泣き始めた。
「・・・陸。高瀬陸だ。」



