永遠の両親は息子が見えなくなってからも永遠の進む方を見続けていた。



永遠はそのまま柚葉の実家へ向かう。
「ただいま」
いつものように玄関に出迎えに来た柚葉は永遠の表情がいつもよりも明るいことに気が付いた。


「なにかいいことあった?」
柚葉の言葉に永遠は柚葉の体を抱きしめた。
「俺たちなら乗り越えられるよな」
抱きしめたまま永遠は柚葉に伝える。
柚葉には伝わらない。それでも永遠は口にしながら決断していた。