いや、そう言うことじゃなくてさ。

「俺が言いたいのは、何で男子だけの部活にマネージャーでもない女子が居るのかって事なんだけど」

イライラとした感情を含みながら宏太に言う。

宏太はアイツから一度も視線を外すことなく、追い続けている。

まさかとは思うけど―――。

「好きになったの?アイツの事」

「―――?!」

よほど動揺したのか、宏太は首にかけていたタオルをその場に落とした。

じわじわと顔を赤くしながら、宏太は俺を見る。

「な、んで、そんなこと………」

「アイツの事ジッーって見てるから。違う?」

俺は宏太が落とした、タオルを拾ってその首にかける。