「ハァァァァァ⁉何で俺がメイドなんだよ!聞いてねぇぞ!やるとしたら執事だろ!」

萌衣はすっとんきょうな声をあげると、倫太郎に掴みかかった。

「嫌だよ!何で男子の俺らよりイケメン、イケメン言われてるお前が執事なんだよ!絶対メイドだから!」

萌衣の迫力に負けることなく倫太郎が言い返す。

「意味わかんねぇ事言うなよ!俺は絶対やらないからな!」
「ふん、そう言うと思って、秘策を用意してあるんだよ‼―――――やれ!女子軍団!」

倫太郎が叫んだ瞬間にザッとクラスの女子が立ち上がる。

突然の事に萌衣が気をとられた瞬間、あっという間に女子に囲まれる。