「あのね、私、今日どうしても児玉くんに言いたいことがあって……」

彼女は胸の前で拳を握ると、真剣な眼差しで俺を捉えた。

瞬間、不覚にもドキッとしてしまう俺。

こ、告白か……⁉

そう思い、告白されても冷静でいられるよう大きく息を吸う。




さあ、来い。俺も君が好き――――――――





「私ねっ、西田君の事が好きなのっ!」





―――――え?





俺、じゃないの?

西田って………。

「児玉くん、生徒会長でしょ。だから、副会長の西田君と仲が良いんじゃないかって思ったの」

彼女はそんなカミングアウトをすると、階段から身を乗り出す。

「見て」