僕の庭

「あら、かわいいもみじ。次はこれを描くのかしら?」


「ふ、む。いや、どうかな……」


僕はゆっくり立ち上がって、佳穂の横を通って縁側へと戻った。
どすっと音を立てて座り、深く息を吐く。


「どうしたの?」


訝しそうに僕の様子を窺いながら、佳穂は僕の横に座った。


「なんだか、元気がないのね」


「いや……。そんなことはないよ」