びわの墓に水をやるのが日課となった。
数日経った頃、小さな芽が出た。
青い芽に僕は語りかける。
早く大きくなって、たくさんの実をつけておくれ。彼が待っているからね。
僕は毎日毎日水やりを続け、芽を慈しんだ。
芽こそがびわであるかのように。
そしてある日、ふと顔を上げて空を眺めると、あの澄み切った青空ではなく、濃い夕焼けになっていた。
ああ、いつの間にか秋が来ていたのだ。
数日経った頃、小さな芽が出た。
青い芽に僕は語りかける。
早く大きくなって、たくさんの実をつけておくれ。彼が待っているからね。
僕は毎日毎日水やりを続け、芽を慈しんだ。
芽こそがびわであるかのように。
そしてある日、ふと顔を上げて空を眺めると、あの澄み切った青空ではなく、濃い夕焼けになっていた。
ああ、いつの間にか秋が来ていたのだ。



