「そうだ。君はいいタイミングで起きたよ。そろそろ絵が仕上がる」


え、と佳穂が立ち上がった。
足に絡まるタオルケットを慌てて畳んで、僕の横に立つ。


「わあ、素敵。びわとあたしが並んでる」


ほうっと佳穂が溜め息をついて言った。


「あたしの好きな朝顔もある。嬉しいな」


「うん、綺麗な色合いだからね」


僕は、頭をかきながら言った。
自分でも、なかなかよく描けたと思う。