翌日。
佳穂は真っ白の膝丈のワンピースを着てやって来た。
僕の目の前でくるりと一回転して見せ、服の裾を摘んで言った。
「せっかく絵に残るんだもの。ちょっと見栄えよくして来たの」
「そうか。じゃあ早速で悪いが、モデルを頼んでもいいかな?」
「ええ。昨日と同じでいいのよね?」
佳穂は植木鉢の前に座り、僕はキャンバスへ向かった。
びわはまた、黙って佳穂の横に座った。
「ねえ、おじさんはどの色の朝顔が好き?」
「ふん、紺かな。君の頭のすぐ上にあるその濃紺がいいと思う」
「ふむふむ。あたしはあのひさしの横にある、ふちが青くて、中が白いのがいいわ」
「確かに、色合いが鮮やかだ」
「でしょ?」
佳穂は座ったまま手を伸ばし、頭上の濃紺の朝顔をつん、と指先でつついた。
「でもこれも綺麗ね」
「そうだろう?」
佳穂は真っ白の膝丈のワンピースを着てやって来た。
僕の目の前でくるりと一回転して見せ、服の裾を摘んで言った。
「せっかく絵に残るんだもの。ちょっと見栄えよくして来たの」
「そうか。じゃあ早速で悪いが、モデルを頼んでもいいかな?」
「ええ。昨日と同じでいいのよね?」
佳穂は植木鉢の前に座り、僕はキャンバスへ向かった。
びわはまた、黙って佳穂の横に座った。
「ねえ、おじさんはどの色の朝顔が好き?」
「ふん、紺かな。君の頭のすぐ上にあるその濃紺がいいと思う」
「ふむふむ。あたしはあのひさしの横にある、ふちが青くて、中が白いのがいいわ」
「確かに、色合いが鮮やかだ」
「でしょ?」
佳穂は座ったまま手を伸ばし、頭上の濃紺の朝顔をつん、と指先でつついた。
「でもこれも綺麗ね」
「そうだろう?」



