僕の庭

にゃあー……。

眠っていたはずのびわが一声鳴き、ぴょんと膝から飛び下りて佳穂の所へ行った。
驚いた様子の佳穂の横にちょこんと座り、佳穂と同じように朝顔を見上げた。


「あら、まあ」


「はは。これはいいな」


つん、と澄ましたようにポーズを取るびわに、僕は笑いがこぼれた。


「びわも、モデルになってくれるのね」


「こんな所にも優秀なモデルがいたとはな」


くっくっと溢れる笑いを抑えて、僕は佳穂に寄り添うように座ったびわを描き足した。