誰もいなくなった家。
また一人残された僕は、祭壇の前に座り、花保理だったものに語りかけた。


僕はまた一人だよ。
君はいない。

君に会いたいよ。
僕は君を見つけられないみたいだ。
だから、いつかみたいに、君が僕を見つけてくれないか。



しかし返事が返ってくるはずもなく、僕は語りかけながらただ泣いた。


もう家族はいない。



僕には誰もいない。