その一言を伝えるために、
最初の委員会が開かれる日まで

毎晩、鏡をみながら笑顔の練習をした。


鏡の前で目を大きく開いてみたり、
伏見がちにしてみたり

少しでも流山くんに可愛いと思ってもらいたくて、

いろいろな表情を練習した。


委員会初日のその日は、

緊張しすぎて、

朝ごはんもお昼のお弁当も全く手につかなかった。



一日中、「雑誌見たよ、すごいね」って
頭のなかで繰り返していた。



頭のなかで繰り返しすぎて、

英単語のテストで『雑誌見たよ、すごいね』って和訳をいくつも書いて、追試になっちゃったけど


緊張で声がかすれないようにのど飴を一袋食べて、気持ち悪くなっちゃったけど、


それでも頑張った。