しずくの恋

一度だけ頑張って流山くんに話しかけたことが
ある。


それは高校3年生になったばかりの、
今年の春のできこと。



彼が雑誌に載ったと聞いて、

保存用と鑑賞用と持ち歩き用に
その雑誌を何冊も買った。



その矢先に、流山くんがクジ引きでエコ委員会に入ったと聞いたので、

生まれて初めて自分から立候補して
同じ委員会に入った。



初めての委員会で

「流山くん、雑誌みたよ、すごいね!」

って、声をかけることだけを夢に見て。