恋して、愛して、崩れて、泣いて。〜幼馴染の複雑な恋愛〜

「あ…考えて無かった。」

出た、天然。

「まず、それだろ。」

溜息をつくと、灑亜耶はまた大泣きしだした。

「あ〜!考えてながっだ〜ぁ!」


遂には俺に抱きついてきて、俺のTシャツまでぐしょぐしょにしてきやがった。


「皆で一緒にバイトすれば、払えるんじゃん?」

適当にそう言ってみたら、
灑亜耶は目を輝かせて俺を見た。


「それだぁ!そ~する!」


さっきよりも強い力で、俺を抱きしめた。