恋して、愛して、崩れて、泣いて。〜幼馴染の複雑な恋愛〜

翔Side


「私、創始にひどいことしたかもな……」

放課後、屋上で灑亜耶とふたり。


灑亜耶は今朝の事をずっと気にしていた。


「借金ってさ、京都と関係あんのかな。」
  


何のつもりも無く呟いたら、灑亜耶は俺の肩を叩いた。





「それだぁ!やっぱり、それだよ!」



灑亜耶は俺の腕を引っ張って、創始の家まで歩きだした。


「いや、適当に言っただけなんだけど。」



「ん〜ん、リボンちゃんの事かもしれない!」


リボンちゃん……?