日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

「そう言って貰えると助かる。」



「して、妃瀬様がどのようなご要件で?



あぁ、申し訳ございません。
立ち話も何ですからどうぞお座り下さい。」



「あぁ、ありがとう」



「お茶でもたてましょうか?」



「いえ、すぐに済ませて帰る予定なので」



「そうでございますか」



「えぇ、お気ずかい感謝する。」



「ありがたきお言葉。」



女性たちの断末魔が消えていく。



もう、全員死んだか



「先日は妃瀬の性の
ご襲名おめでとうございます。」



「ありがとう」



「本日はお出迎えも
出来ず申し訳ございません。」



「構いません。
美声で迎えられましたので」



「それは、ようございました。」



この部屋に、赤いものが流れ込んでくる。



隣りの部屋のものか。



汚い。



「明日は、掃除が大変そうですね」



「えぇ、あなたの血のね!!!」



ババアが近くにあったら日本刀で
斬りかかってくる。



腐っても瀬の一族。



悪くない。



だけど。



キィィィィイーーン!!!



頭に刺していた簪で受け止める。