日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

宮瀬の女をめくり終わると1人の男が出てくる。



宮瀬 勝道。



宮瀬唯一の男だった人。



この人も、瀬の一族と絶縁しなければ、
姉妹や娘たちの死んだ姿を見なくて済んだのに。



馬鹿な奴ら。



確か、あの時は。










「全て、殲滅しろ」



「は、」



私が与えられた屋敷程の広さ。



まぁまぁ広いな。



「きゃぁぁぁー!!!」



まだ朝日が昇らない時間だからな。



寝てて当たり前か。


叩き起され悲鳴をあげていたら
あしたの喉が心配だろうに。



まぁ、心配する必要がないな



それより、私は現女当主


宮瀬 佳子(かつこ)を殺さなくては。



奥に奥に進んでいくと一つだけ光が灯った
部屋がある。



たしか、佳子の部屋だ。



しゃ!と音がして障子が開く。



正座をした、おば様という感じの人。



若い頃はほんとに美しかっただろう。



まぁ、今見たらただの老いぼれだけどね。



「こんな夜がフケた時間に来るなんて
非常識な方々」



「申し訳ない。」



「いえ、妃瀬の方なら
いつでも歓迎でございます。」