日本一の総長は、本当は私を溺愛している。

服を脱いで下着姿になる。



肌にはあちらこちらにある傷跡。



スーツに着替えて1階に降りる。



「あら、桃華ちゃん、今日は寝たら?」



「主と女の区別がつかなくなったか」



「っ、申し訳ございません。東華様。」



「資料の用意は」



「こちらに」



和室には所狭しと並べられたファイルの山



「これで全部か」



「はい。
これが8年前から現在までの
瀬の一族、または妃瀬組、に所属していた
ものの資料です。」



「わかった。

コーヒーとチョコを持ってきてくれ。」



「かしこまりました。」



さて、やるか。



資料を流し読みする。



8、7年前の、最終試験あたりに見た人間の
資料をファイルから取り出しては分ける。



あ、懐かしい



宮瀬の一族だ。



私が7年前、ようやく妃瀬の性を
なの乗れるようになってすぐ、



虐殺した一族。



瀬の名を冠し、天皇家の血を引く一族。
しかし、女だけになり、



天皇家に嫁がせるわけには行かず皆殺し。



男を1人でも産んでいたら変わっただろうに。